おはこんばんにちは
がくちょうです。
この記事ではザトウマーケットのガチエリアで勝率を上げるための方法について紹介していきます。
本記事では「ステージ構造」の分析を中心に攻略方法を紹介していますが、
- 各武器ごとに、ザトウマーケットの強い動きを知りたい
- 自分の持ち武器で、ザトウマーケットで勝つ方法を知りたい
という方は、記事の最後に紹介する「武器ごとのステージ攻略記事」も合わせてご覧ください。
ガチエリアのルール理解と攻略方法
各ステージにおける攻略とは別で、ガチエリアという競技ルール自体の理解や攻略方法について先に知っておくと、本記事の内容も理解しやすくなります。
まずは、ガチエリア自体の勝ち方を知りたい!という方は、下記の記事を先にご覧ください。
ザトウマーケットのステージ構造
ザトウマーケットは、マップで見るとこのような構造になっています。

特徴の1つ目は「全体的に死角が多くて会敵しやすい」という点で、ガチエリア自体の面積が小さいのと死角が多いのが手伝って、戦闘がおこりやすい構造になっています。
こういうステージ構造の場合、他のステージのように「ガチエリアを挟んで長射程ブキがにらみ合い、中短射程ブキはその射線をかわしながら塗り合う」というようなペースの遅い展開にはなりづらく、逆に「ガチエリア周辺で特に短射程ブキを中心に戦闘が多発し、人数有利になった方がラインを上げることでエリアを確保できる」という、キル中心の速い試合展開になりがちです。

そこで重要なのが「左右の広場とブロック」で、ザトウマーケットの場合は考え方としては「広場とブロックを(主にキルで)確保することでエリアも確保できる」という風に認識をするのがお勧めです。
ステージ中央にいても、左右にある大きめのブロックに常に高所を取られた形になりますし、また左右の通路から裏取り気味に挟撃された場合も、視野を確保しづらくなってしまいます。

なので、エリアを確保するためには下記の図のように「左ブロック⇒左広場の順で(主にキルを獲って)確保することで、敵を右方向に下がらせる」か

反対に下記のように「右広場⇒右ブロックの順で確保することで、敵を下がらせる」か

の、どちらかが必要です。
そして、基本的にはこの「広場とブロックの奪い合い」の過程で必ずキルが発生するため、事実上
広場とブロックの奪い合いでキルを獲れた方がエリアを獲れる
と言えるような構造になっています。
言い換えると、自分のブキと相手の編成や位置関係を考慮して、「左右どちらの奪取戦でキルを獲れそうか?」を判断し、実行できるようになる必要があるという事です。
自分のブキの強ポジションと、奪取したい側にいる敵ブキとの対面相性を考えて、勝率の高い方から仕掛けるようなイメージで戦うと、人数有利を作ってエリアも確保しやすくなります。
特徴の2つ目は、「高所から打開できるポジションが存在しない」ということ。
ガチエリアのほとんどのステージは、ステージ中央がガチエリアになっていて、そこが全体の中で最も低い位置になっている、という風に作られています。
この構造の場合は、もし敵にガチエリアを確保されてしまっても、基本的には「高所から取り返す」という動きになるため、打開側が視野を取りやすく有利に展開を創れます。

しかし、ザトウマーケットはエリアの左右にあるブロックの上が事実上ステージで最も高所となっており、リスポーンからエリアに接近しようとすると、必ず左右のブロックからは「見下ろされる」ような位置関係になってしまいます。
左や中央からエリアに接近しようとすると、基本的には(打開側の視点で)左ブロックの上にいる敵からハチノスにされてしまいますし

右からエリアに接近しようとしても、エリアを塗るためには右広場の低所を通過する必要があるため、今度は(打開側の視点で)右ブロックの上にいる敵に見下ろされた状態になってしまいます。

さらに、右側からエリアに近づくためには、「横面積の広い崖下潜伏ポイント」を通過しなくてはならず、ここにローラーやブラスターやスロッシャーなどの「下から撃つのが強いブキ」がいる場合には、非常に不利な戦闘を強いられることにもなります。

つまりものすごく平たく言えば、「打開が圧倒的に不利な構造になっている」という事です。
ステージとしては、一度も打開できずにノックアウトされた!なんてことも起こりえるため、特に打開の時の動きは慎重に、スペシャルを起点にして確実に1キルを獲る動きを意識しましょう。
正直、打開の時にスペシャルを使って1キルも獲れなかったら、それだけで負けてしまうと言っても過言ではありません。
ザトウマーケットのガチエリアで勝つために最も重要なこと
ガチエリアで勝率を上げるためには、「カウントを進めるのが上手くなる」必要があります。
この感覚はスプラトゥーンにおいて非常に重要な感覚です。
もちろん、キルを獲るとか、エリアを塗るとかの行動は大切ですが、もし「1キルも獲れていなくて、全然エリアも塗らなかったけど、カウントがたくさん進む手段」があるのなら、その行動が最も重要度が高いと言えます。
そのように、「カウントを進めることに貢献しやすい行動」がステージごとに存在するため、ザトウマーケットで勝てるようになりたい!という人はまずその行動を覚えるのがお勧めです。
「抑え」で「左側を通行止め」できるとカウントが進みやすい
ザトウマーケットは「敵の左側の打開ルートを潰す」事でカウントが進みやすいステージ構造になっています。
ステージ構造的に言えば、下記の図のポイントを敵にうまく使わせないようにするイメージです。

簡単に言えば、ザトウマーケットの打開ルートは大きく3つあります。
抑えている側から見て、
- ①左の高台から左広場に降りて、エリアに対して90度以上の角度を付けて打開してくるルート
- ②正面の高台から降りて、スロープ周辺からエリアにまっすぐ向かってくるルート
- ③右方向から圧をかけて、右ブロック周辺を取り返そうとしてくるルート
の3つです。

このうち、最も弱いのは②の「正面のスロープ周辺から」打開してくるルートで、このルートは
- 敵を見上げながらエリアに接近しなくてはならない
- 左右の高所からも挟まれやすい
- 抑え側から動きが全て丸見えになってタイミングを合わせて狙われやすい
- 一度降りると下がる場所が無いため追い詰められやすい
という、非常に難しい条件が揃った打開ルートになっています。
次に弱いのが、③の「右方向から」打開してくるルートで、これはシンプルに「エリアまでの距離が遠い」のと、「右ブロックから相手の動きが全て把握できるため、待ち構えている方が有利」という理由で弱いルートになっています。
右方向には高台もありますが、抑えている方からすると高台の上から多少の圧力をかけられても、後ろに下がり放題なので距離を調整すればそこまで怖くありません。
敵はいずれ高台から降りなくてはならないわけですが、降りた瞬間も全て遠くから丸見えなるので、そのタイミングに合わせてスペシャルなどを使用すれば簡単にキルが獲れてしまいます。
つまり、②と③は打開側にとって不利な条件が多く、難易度が高い(打開成功率が低い)ルートになっているのです。
①の左ルートだけは強い条件がそろっている
それに比べて、①の「左の高台から左広場に降りて」打開してくるルートだけは、打開に強い条件がそろっています。
まず、「物理的にエリアに近い」というのが重要です。②と③は「打開準備地点からエリアまで」の距離が非常に遠く、途中で潰される可能性が高かったですが、①の左ルートだけは左広場が確保できてしまえば、すぐにガチエリアを塗ることもできる距離です。

そして、「死角が多くて視認されづらい」という条件も満たしています。左広場を取られてしまうと、裏取りルートに回り込まれる可能性があったりと、敵の動きやタイミングを読みづらい構造になっています。
さらに最後に、「対応角度を広げられる」という点です。
抑え側としては、敵が出てくる範囲の角度が狭いほど、視野も取りやすくなり、メインでも迎撃しやすくなり、スペシャルでも補足しやすくなるので有利に抑えられます。
だから、ゴンズイ地区などは圧倒的に抑えが強かったわけです。

しかし、打開側が広い角度をつけて攻めてくると、視野も取りづらくなり、迎撃も難しくなっていきます。
ザトウマーケットの打開においては、②と③のルートだけで敵が打開してくれると、そもそも打開ルートが弱いのに加えて、対応角度が非常に狭くなるため迎撃が楽になります。

ですが、①のルートを効果的に使われてしまうと、対応角度が広がってしまい、そのおかげで②や③のルートも対応しづらくなって全ての打開ルートが活きてきます。

つまり、ザトウマーケットの打開は①の左ルート(打開側からすると右ルート)が最重要であり、勝敗を握るカギになる部分なのです。
左高台を潰せば、敵の打開ルートを②と③に限定できる
このザトウマーケットの構造を理解した上で、改めて「どうすれば勝てるか」という話に戻します。
簡単に言えば、抑えの時に敵に①の打開ルートを使わせないようにすれば良いのです。
①の打開ルートは、左の広場を占拠できた時に強さが発揮されるため、広場に降りられないようにするか、降りた瞬間を狙ってキルを獲ることでルートごと潰します。
理想は左の高台の上、下記の図のポイントまで入り込んで、占拠してしまうこと。

この位置は非常にクリアリングしづらく、潜伏している方は敵の復帰を見れますが、敵からすると潜伏を確認する方法がない「視認性有利」を得られるため非常に強いポイントになっています。
ここで粘ったり、キルを獲ったりすると、敵は①を諦めて自然と弱い②③の打開ルートを選択してくれるため、打開を潰せる可能性が高くなります。
もしそこまで上がっていくのが難しそうなら、高台には上がらずに、真下の崖下ポイントに潜伏して顔を出す敵を狙います。

この位置も、横に面積が広いため台の上からクリアリングするのが難しく、下からは上の敵の位置が見えますが、上からは潜伏位置が見えないという「視認性有利」も得ることができます。
この行動によって、左サイドからの打開の選択肢を完全にシャットできれば、あとは勝手に敵が②や③の弱い打開ルートに集まっていってくれるので、敵が打開に失敗する確率自体が上昇します。
さらに、①のルートを潰して左サイドを占拠できている状態だと、敵が②や③のルートを選択してきた場合に、裏取り気味に挟み込めるというメリットもあります。

このような抑え方で、高い位置でキルを獲って敵の打開を潰すことでカウントを大幅に進めるのが、ザトウマーケットの勝率の上げ方となっています。
ザトウマーケットで勝てない!と悩んでいる人は、この「左の打開ルートを潰すために高台の上または真下でキルを狙う」というイメージを持って、練習してみると良いでしょう。
ザトウマーケットのガチエリアで負ける人の特徴3選
①敵の裏取りに簡単に倒されてしまっている
ザトウマーケットは、前述した通り「全体的に死角が多くて敵との距離も近い」というステージ構造になっています。
さらに、左右両方に通路構造の裏取りルートと呼べる道があり、敵の横や後ろにも回り込みやすい構造です。
この構造では、特に短射程武器は正面よりも裏取りを効果的に使うと強いため、
短射程武器が多いほど、裏取りの頻度も上がる
という傾向があります。
なので、何も考えずに正面からエリアを塗っていた李、左右の警戒心を緩めてしまうと、裏取りに簡単にやられてしまい、そのまま味方の陣形が崩壊してノックアウト・・・という流れもあり得ます。
ザトウマーケットに潜った際は、スタート時点で敵の編成を見て「どの武器がどれくらいの頻度で裏取りしてきそうか」を予想し、常に左右の少なくともどちらかは自分もケアして裏取りを防ぐようにしましょう。
敵が通りそうな自陣にトラップを置いておくなども有効です。
とにかく、常に死角にいる敵の位置に敏感になり、裏取りに簡単にやられてしまわないように意識を配っておきましょう。
②打開で右ルートを選択して簡単にやられてしまう
先ほど散々説明しましたが、ザトウマーケットの打開は「打開側から見て右側の広場を確保してからエリアに接近するルート」が生命線です。
逆に言えば、敵もそれを分かってほぼ確実に潰しに来ます。
それを意識できておらず、甘いクリアリングで1人で右ルートから出ていってすぐにデスしてしまう・・・というプレイをしてしまうと、打開人数が足りなくなって圧倒的に勝率が下がります。
とにかく、ザトウマーケットの打開の際は右側のクリアリングを丁寧に行うのと、できれば索敵系のスペシャルは右側に使って敵をどかせてあげるのが理想です。
ホップソナーを置いたり、マーカーなどで敵位置を把握できれば、「視認性不利」が無くなるため右の広場を取りやすくなります。
ただし、右の崖下にローラーやスロッシャーがいるのが確定している場合、地形的に上から有利に戦える武器種は実質存在していません。
確実に有利を取るためには、スペシャルを保有した上でマーカーを付けてから戦闘を仕掛けるくらいの準備が必要なので、もし自分が右側を確保できないと感じたら左側に振り切って、左から回り込む形でエリアを1回確保してしまうのもアリです。
ザトウマーケットは、エリア自体は小さくて接近さえすれば比較的すぐに塗り切れます。
左側にリソースを集中させて、1キル以上獲ってラインを上げてエリアを獲ってしまえば、ペナルティも付けてストレート負けを防げますし、左を取ってしまえば右にいる敵はじわじわ追い詰めることができます。

この辺りの駆け引きや判断が非常に難しいステージなので、是非勝率を上げたい人は本サイトの「各武器ごとの立ち回り」を参考にして真似してみてください。
トッププレイヤーたちに取材して、強い動きなどを研究して紹介していますので、真似するだけで勝率が上がるはずです。
③ガチエリアを確保できたのに、アウェイ側に出ていかない
これは、先ほどの「左奥の高台あたりを占拠する」の逆側の視点になります。
ザトウマーケットは、説明してきた通り「打開が弱い」「抑えでカウントを進めやすい」というノックアウトステージになっています。
抑えきってしまえばそのまま勝ててしまいますが、逆に「エリアの面積が小さい」という特徴があるために、
「エリアの近くに敵が集まってしまうと、高確率で1回は塗られてしまう=ペナルティが付いて泥仕合になる」
という風に、勝率がどんどん不安定になっていきます。
言い方を変えれば、「ノックアウトするか、ノックアウトされるか」というゲームメイクが基本となり、これは逆に言えば「ノックアウトしていない限り、いつでもワンターンノックアウトされる可能性が高い」という事です。
つまり、ゲームを長引かせる可能性があるようなプレイ、例えば「引き気味に構えてエリアを塗り合う」ようなプレイは、ザトウマーケットのステージの強みを全く活かせなくなるだけでなく、敵に常に逆転のチャンスを与え続けるような最も弱くて推奨されない動きになります。
ザトウマーケットで上手く勝てない!という人のほとんどが、前線に上がるのが遅かったり、怖がって引き気味に戦っているはずです。是非、ステージ特徴を抑えて強い動きに切り替えるのをお勧めします。
武器ごとのステージ解説は下記からチェック
各武器ごとに、ザトウマーケットで勝つための動きは違います。武器ごとのザトウマーケットの勝ち方については下記をご覧ください。
<ガチエリア×ザトウマーケット>ヴァリアブルローラーの立ち回り解説
※武器種は随時追加していきます