ヴァリアブルローラーのガチエリアでの基本的な立ち回りについて
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均衡時にお勧めの立ち回りは?
均衡状態というのは、4対4などの「人数差がない状態」でお互いにエリアを確保しようとして塗り合っている状態を指します。
この均衡状態でヴァリアブルローラーは、「エリア管理」をしていくのが基本的な立ち回りとなります。
ヴァリアブルローラーは塗る力がすごく強いです。なのでエリア管理をしながら塗って、味方が戦いやすいように足場を作ったり、トラップで味方を守ったりしつつ、ミサイルで敵に対面を仕掛けるきっかけを作ることが重要です。


また、ミサイルを吐いたら同時に前線へ突っ込んでいって、自分もキルを狙っていく動きも鉄板になります。


そうです!
・エリアを塗って管理
・味方の足場を塗って戦いやすい下地を作る
・敵の侵入ルートにトラップを設置し、味方を守る
・ミサイルで味方の支援をする
・ミサイルと同時に自分も詰めていき、キルを取る
こういった動きは、ヴァリアブルローラーの鉄板ムーブですね。
スメーシーワールドで安全にエリア管理をしやすい場所は?

ただ、鉄板のムーブをしていくためには、「安全にエリア管理をし続けられるポイント」が必要になります。
スメーシーワールドで安全にエリア管理をしやすいポイントとしては、エリアの左手前が挙げられます。
ただ基本的な立ち回りとして、エリア管理から入っていくのはおすすめできません。エリアの形状が「小さい円形」になっているからです。

ヴァリアブルローラーは、縦振りで「まっすぐ太く縦長に塗れる」というのが強みです。
もしエリアの形が縦長の大きな長方形になっていれば、手前の塗りもすべてムダにならず、エリアを効率的に塗ることができますよね。
スメーシーワールドでも左手前から塗ったら奥まで届くんですが、実際に塗ってみると「手前の塗り」がムダになっているんですよね。
スメーシーワールドのような円形のエリアになると、塗りのパワーがいまいち活かしきれません。奥まで届くわりに効率よく塗れないので、4回ぐらい縦振りをしないといけないんです。

そうなんです。「塗り効率がいいか?」という視点で見た場合、ヴァリアブルローラーにとってはあまり塗り効率がいいエリアの形状ではないんです。
実際のところ、スメーシーワールドのような「小さくて円形のエリア」は、短射程シューターのほうが塗り効率もいいです。
なので、塗り効率がそこまで良くないヴァリアブルローラーがエリア管理をしても、アド(有利状況)にならない、と考えていいでしょう。
スメーシーワールドではキル優先で立ち回るのがおすすめ
結論から言うと、「キルを狙いに行くムーブ」がおすすめです。
ポジションとしては、エリアの右側、ガラスの床がある部分がおすすめです。

敵が立ちたがる場所に塗りを出して「前圧」をかける
先ほどの「エリア管理ポジション」のように、後ろ側にいても相手には圧力がかかりません。
なので、右側の壁上から敵の立っている右奥に向けて、縦振りで塗っていきます。

ヴァリアブルローラーの強みは、遠くまで届く縦振りで相手の背中の後ろ側まで塗れることです。背後の塗りを取って相手の「退路」を断つと、圧力をかけて下がらせることができます。

敵からすると、自分の背中側がどんどん塗られてしまうのが怖くなって、もっと後ろまで下がりたくなるんです。
そもそもスプラトゥーンは、「自分の後ろ側が敵インクで塗られている状況」になると、危険度が跳ね上がりますからね。
そうなんです。敵からすれば、後ろ側を塗られるとすごくイヤですよね。
この「敵の後ろまで塗ってしまう行為」を僕は「前圧をかける」というふうに呼んでいるんですが、前圧をかけると敵のポジションそのものを後ろに取らせることができます。これが非常に強いんですね。
敵がエリアより奥に下がれば、必然的にこちら側の方がエリアを塗りやすくなります。

そのとおりです!
ちなみに、壁に隠れて顔を出していない状態でも、縦振りで前圧をかけることができますよ。これは縦振りの強いところでもあるわけです。

もちろん、顔を出した方がより遠くまで圧力をかけやすいんですけどね。
そうして右側から前圧をかけていくと、エリア後ろの小さな足場から右奥のポジションまで、全部塗れます。
前圧をかけたあとキルにつなげるには?
ここまでの流れからすると、「右側から前圧をかけたあと、どうやってキルにつなげていくの?」と思いますよね。
結論としては、相手が塗り返しをサボったとき、一気に詰めてアタックしましょう。

敵は自分の足場が塗られていても、塗り返しをサボることが多いです。なので、敵が塗り返しをサボった瞬間に、グッと前に出てしまいましょう。
そのためには、「イカニンジャ」のギアが絶対に必要ですね。

フク専用のメインギア。積むことでイカダッシュ中の飛沫が出なくなり、相手に動きを悟られにくくなる。キル狙いで立ち回るステージでは必須のギアともいえる。
バレずにエリアの右奥まで出られれば、ボコボコにキルが取れます(笑)。エリア右奥が取れたら本当に強いですね。

つまり、「右奥でキル」を取るためには
①右手前から縦振りで敵陣を塗り、前圧をかける
②相手が塗り返しをサボったら、一気に距離を詰める
③エリア右奥に入ったらメインでアタック⇒キルを狙う
という流れで動くことになります。敵が塗り返しをサボったら、思い切って詰めてしまうのがポイントです。
右奥に侵入できたら、チャージャーなどの後衛ブキ(射程の長いブキ)を優先的に狙いましょう。自分が後衛ブキを倒せば、後ろの味方が安全にエリアを塗り切りやすくなっていきます。
このとき、失敗してデスしてもしょうがないです。このようなキル狙いの動きをする場合、リスクを0にすることはできません。デスも覚悟しつつ、思い切ってキルを取りに行きましょう!
右側から裏取りにくる敵はトラップ+塗りで防ぐ
そのほか、エリアの右手前では「裏取り対策」もしておきたいですね。
スメーシーワールドでは、向かって右側の壁から敵が登ってきて、裏を取ってくるケースが多いです。なので、登ったところの地面にトラップを仕掛けておくのもありかな、と思います。

ただ、地面に仕掛けていても、敵が壁から上へまっすぐ出てくる場合は防ぎきれません。

なので、降りた先の地面(回転する床部分)をあらかじめ塗っておくのがおすすめです。
自分たちのインクで塗っておくと、相手が塗り返しているときに「侵入を狙っているな」と気付きやすくなり、奇襲される可能性が低くなります。

実はこの「エリア右手前」のポジション、相手の行動さえ読めていれば、こちらのほうが強いです。
上から横振りを当てやすいので、接近戦なら圧倒的にヴァリアブルローラーの方が強いですね。横の壁の高さも、ちょうど横振りの曲射が通りやすく、かつ自分の体を守りやすい高さになっています。
そうですね。この位置であれば、下から来た敵にほぼ100%勝てます。
エリア右手前なら、裏取りを狙ってくる敵を抑えつつエリア管理もできますね。

ただし、スメーシーワールドではエリア管理をしすぎると、逆に“ジリ貧”になっていく傾向があります。エリア塗りの効率が高くないので、あまりエリア管理に必死になりすぎないようにしましょう。
まとめると、ヴァリアブルローラーの均衡時は前圧をかけてワンチャンスを掴み、キルを取っていく。
これが均衡状態のおすすめのムーブです。
・エリアの左手前は安全に塗りやすい
・ただしエリアが円形のため効率よく塗れず、エリア管理中心の立ち回りは強くない
・「エリア右から前圧をかけ、キルを狙いに行く動き」がおすすめ
・エリア右手前から右奥にかけて縦振りで圧をかけ、油断した敵を詰めてキルする
・トラップ設置&塗りを出すと、右下壁からの奇襲に気付いて返り討ちにしやすい
抑えでお勧めの立ち回りは?
抑えでは「エリアの左奥」で立ち回るムーブがおすすめです。
均衡時にキルが取れたら、全体のラインが上がりますよね。ただ、均衡時にキルを取って、「エリア右奥」にそのまま居座るのはあまりおすすめではありません。

上から降りてくる敵をキルしたいところではありますが、この位置は上からクリアリングされやすく、ハチの巣にされがちです。長時間いるには向いていない場所ですね。
ということで、抑えるならエリアの左側がおすすめです。

敵のインクレールを取って相手に有利な打開ルートを潰す
ヴァリアブルローラーの抑えの鉄板ムーブに、「人が大量に復帰してこないほうを1人で抑える」という方法があります。
エリア左奥の位置からは、縦振りすれば相手のインクレールまで弾が届いちゃいます。なので、率先して敵のインクレールを塗りましょう。

右側から復帰する場合、下のカーブから出ていく方法と、上のインクレールから出ていく方法の2つがあります。
特にインクレールから復帰する場合、エリアの真横まで出られますし、上から視野を取って敵の位置を確認しやすいですよね。

でも相手目線で見れば、「インクレールが塗られていると下から出ていくしかない……」となりますよね。下から復帰した場合、見通しが悪く狭い通路から出ていかなくちゃならないし、上を取られた状態でエリアに接近しなければいけなくなります。


この出方はすごく不利だし、敵目線だと怖く感じるんですよね。
そうですよね。つまり敵が使いたいインクレールを常に塗っておくと、有利な「上ルート」から打開されるのを防げます。
そうすると、相手に不利な打開のルートを強制することができるんですね。よって、インクレールを塗るのはものすごく大事です!
縦振りで敵陣を塗り、前に出る

敵陣を縦振りで塗ったら、極力前に出ていきましょう。カーブ通路の奥まで入って、インクレールのある高台まで入り込んでしまうのがベストですね。

ここにいれば、敵は上を通ることすらできません。敵が登ってきても、上からバシャンと叩いてしまえますし、下の通路を通る場合も上から叩けますよね。
この「インクレールのある敵高台」は、ヴァリアブルローラーにとってすごく強い位置です。
なので、抑えではここまで来れるのが理想ですね。この位置なら、危ないと思ったとき、インクレールを使って下がることすらできてしまいます。

しかも、インクレールで下がった高台から圧力もかけられるので、実質左側を1人でシャットできる、ということにもなるんです。
つまりスメーシーワールドにおけるヴァリアブルローラーの抑えは、
「人が集中しない場所で1対1で戦う」
という、自分にとって強い条件で対面してキルを取るのが強い、ということになります。
そのためには、左側のレール付近を陣取って左側を使わせないことが重要です。
また、不利なルート(カーブの通路など)で出てきた敵を「出待ちキル」するのも大事な役割ですね。

人が集まりやすい右側はミサイルで援護する
安心してください。ヴァリアブルローラーには「マルチミサイル」があります!
右の味方をカバーするには、人が集中する右側に向けて、左からミサイルを打てばいいんです。

そうすると、右側に10人の子分を飛ばして援護することができます。
例えば右側が3対3になっていて、左側が自分と相手の1対1になっているとします。この場合、まずインクレールを取ってしまってから1キルを取り、そのあと右側へミサイルを撃つんです。
ミサイルを10発撃てば、実質右側を「13対3」にすることができますよね。
はい。ちょっとコツがいるのですが、高台から人が降りた瞬間を狙いましょう。

敵の復帰ルートになる「マップ右側」には高台があります。このステージってエリアが遠すぎるので、相手は高台の上から打開できないんですよね。なので、打開側はみんな高台の上に集まるんですよ。
敵は「よし今行くぞ」っていう時にはもう降りなくてはいけないわけです。ただここは、降りた場所の後ろが壁になっているので、袋小路のような状態で下がれません。そうなると、前に行くしかないという状況になるわけです。
そうです!
そうすると、相手は「今行きたかったのに敵の援護が大量に来てしまった」となり、下がれもしないし前に出ようとしても難しい……という状況を押し付けることができます。
このように、抑えのミサイルはタイミングがものすごく大事です。タイミングばっちりでミサイルを吐くには、何回も意識して練習するしかありません。
ミサイルを撃って余裕があればアタックにいく
抑えの流れをおさらいすると、
・左側を一人で1対1で抑える
・トラップも使って有利な戦闘をしていく
・右側の高台から敵が降りてくる瞬間にミサイルを撃つ
……といったステップになります。
これらに加えて、もし余裕があれば前に詰めちゃいましょう。


敵の中には、ミサイルを避けようとして左側に逃げてくるやつもいます。でも自分はミサイルを入れた後なので、敵の位置や動きが全部見えていますよね。
「左の敵を抑えつつ、右側の味方をミサイルでアシストする」
⇓
「逃げてきた敵を追い詰めて、自分もキルに参加」
カバー&アタックのコンボがハマれば、ワンターンでノックアウトも可能です!
この動きはスメーシーワールドでめちゃくちゃ強い動きなので、必ず習得するようにしましょう!
・エリア左奥で敵のインクレールを取り、敵を抑えるムーブが強い
・インクレールの高台に陣取り、復帰ルートを潰してキルを狙う
・右側の味方はマルチミサイルで援護する
・ミサイルは「敵が右高台から降りてくる瞬間」を狙う
・ミサイルに合わせて自分もアタックに回れば、ノックアウトも狙える!
打開でお勧めの立ち回りは?
打開では、マルチミサイルが必須中の必須といっても過言ではありません。
そもそもスメーシーワールドは、打開がものすごく難しいステージです。エリアがすごく遠くにあるうえ、敵が入ってきていろいろな場所を塗りつくしてしまうんですよね。

そうなると打開するのに危険な場所が多すぎて、クリアリングするのに時間がかかってしまいます。
そうこうしているうちにカウントが進んでしまうので、「打開が難しく、ノックアウト負けも多いステージ」になっているんです。
そこで起点になるのがマルチミサイルなんですよね。
自分がマルチミサイルをどう使うかで、打開の成功率が100と10ぐらい変わります。
ヴァリアブルローラーを使ってる人は責任重大です。「打開を成功させるための90%は、自分にかかっている」と思ってください。
右高台からマルチミサイルを吐いて打開する

おすすめは、右の高台です。
右からエリアに向けてミサイルを吐くことで、横から2~3人の敵にロックオンできます。
ここは高い位置なので、ミサイルを入れたあと、高台下に入った敵を上から倒せます。さらに少し進めば、エリアを右から塗ることもできますね。

敵からすると、正面に敵が集まってくれた方が抑えやすいんですよね。正面のほうが射線も通しやすいですし、スペシャルとかチャージャーなどの長射程は「まっすぐ向かってくる相手」に強いからです。
そうです。なので右から打開すると、敵からすれば「できるだけ正面に来てほしいところを、90度横から攻撃される」といった状態になります。
打開を成功させるには「さまざまな角度」から攻めることが大事


右側から打開する場合、画像のように壁を伝って敵の背後を取ることもできます。
こうすると、打開の「角度を広げる」ことができます。
かんたんに言うと、「相手がこちらに対応しづらくなる」というメリットがありますね。
180度とか200度とか、「相手が対応しなければいけない角度」をできるだけ広げると、敵が見なければいけない範囲が広がりますよね。そうなると、敵がこちらを抑える難易度が上がるわけです。
全員が正面から打開しに行ってしまうと角度が広がらず対処もされやすいし、敵の思うツボです。
なので、右側から復帰してミサイルを撃ったら、ミサイルに合わせてキルを狙いに行くといいですね。
ただ、敵が前のほう(自陣深く)まで出ているときは、変に倒しに行かなくていいです。その場合は、右から縦振りで塗って牽制しましょう。

自分が角度を広げたことによって、敵は「後ろを取られている」と感じてエリア側に下がらなければいけなくなります。そうすると、復帰してきた味方に背中を向けることになりますよね。
そのとおりです!
このように、とにかく「角度を広げること」が打開のチャンスを作るきっかけになります。
打開では、後ろから落としていくような動きを意識しましょう。
あとは、エリアを1回塗り切ってペナルティをつけるのも大事ですね。ペナルティをつけることで、ストレート負けを防ぎましょう。

そのうえで、味方と前に出てきた敵を挟み込んで倒し、打開完了……というイメージになります。
この「右側から打開する」というのは非常に重要な考え方なので、必ず覚えておきましょう!
・打開のミサイルは超必須! 右側から左にミサイルを吐く
・右側の壁を伝ってエリアに入り、敵の背後を取るのも効果的(打開の角度を広げる)
・正面で戦っている味方と自分で敵を挟み撃ちにする
・エリアを塗り切ってペナルティ付与&ストレート負けを防ぐ
他のステージの立ち回り解説もよろしくお願いします
はい、こちらこそありがとうございました!
他にも、全ステージのガチエリアでのヴァリアブルローラーの強い立ち位置やスペシャルの使い方などについて、解説記事と動画を出していっています。
下記の一覧から各ステージ別の研究記事も是非ご覧ください!
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