ヴァリアブルローラーのガチエリアでの基本的な立ち回りについて
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動画解説も行っていますので、時間のある方はこちらをどうぞ!
均衡状態にお勧めの立ち回りは?
はい。均衡状態とは、人数差がついていなくてエリアを塗り合っているような状態ですね。
はじめに説明しておくと、ヴァリアブルローラーは基本的に「ガチエリアを塗る」という動きが強いブキです。

ヴァリアブルローラーは、縦振りの「長い塗り」が強みになっています。これを活かすムーブが、「エリア管理」というわけです。できれば、味方に戦ってもらいつつ、後ろからガチエリアを塗りたいですね。
さらにこなしたい仕事が「ヘイト集め」です。
「ヘイト集め」は「ヘイトを買う」ともいいますが、敵の注意を引きつけて自分を狙わせることをいいます。ヴァリアブルローラーの縦振りって、すごく目立つ塗り方をするんですよね。
これを逆手にとって、ガチエリアを塗りながら敵のチャージャー等の長射程のヘイトを買います。そのうえで、生き残るのが大事ですね。

エリア管理をしながらヘイトを買って、そして味方の足場を作ることで「サポート」をする。
この3つを同時にやりながら、「ミサイル」を溜めていきます。ミサイルを使うと、一瞬で敵の位置情報が全てわかりますよね。

なのでミサイルを発射したあと、いちばん有利にキルが取れそうな「追い詰められている敵」のところにガッと一気に一直線に行って「キル」を取ったり、味方が戦っているところに「カバー」をしたりするといいですね。

・エリア管理(エリアを塗ってカウントを進める)
・ヘイト(生き残りつつ、敵の長射程ブキの注目を集める)
・サポート(味方の足場を塗って動きやすくする)
・カバー&アタック(ミサイルで味方のカバーをしつつ、自分も詰めてキルを取る)
このような流れで仕事をするのが一番強く、ヴァリアブルローラーの性能を活かしやすいです。
海女美術大学では「安全に塗り続けられるポジション」がない
ただ、ヴァリアブルローラーの強い動きをするためには、
「自分がキルを取られにくい状態で、安全にエリアを塗り続けられるポジション」が必要です。
……ですが、残念ながら海女美術大学は、そのポジションがありません。この中央のオブジェクトが邪魔だからですね。

もしこの真ん中のタワーがなかったら、縦振りできれいに塗り切れるんですが、タワーのせいでインクが吸われてしまうんです。そうすると塗りが途切れてしまって、反対側が塗れないんですよね。
しかも、エリアの横で塗り続けるのはとても危ないんですよね。死角が多い上に長射程から狙われ放題なので、安全に塗り続けられません。
右だけじゃなく、エリアの左側も同様です。ここも敵陣から長射程に狙われるので、エリアの左右で塗り続けてもすぐやられてしまいます。

ということで、安全にエリアを塗り切れるポジションはないです。
自陣の壁上はそこそこ安全で塗りやすいが、強くはない

自陣の壁上に戻れば、一応エリアを塗ることはできます。
このポジションはそこそこ塗り切れて安全ではあるんですが、めちゃくちゃ強いか?と言われるとあまり強くないです。
僕は「消極的ポジション」という風に呼んでいますが、ここから塗るとエリアを塗るのに5振りぐらい必要なんですよね。しかもシビアな判定で、です。
また、壁上から塗る場合、右側の広場に背を向けなければいけなくなります。
この右側広場、踏み台があるせいで右から敵が自陣まで登ってきやすいんですよね。ただ、自分は左を向いてエリアを塗っているので、死角になった右側の敵に気付きません。

潜んでる敵に背中を向けて塗らなきゃいけないし、塗っているときに登ってきた敵が後ろから攻撃してきたら、かんたんにやられてしまうんですよね。特にスロッシャーとかブラスターが右から来たら、すぐキルを取られてしまいます。
塗り切れなくはないけれど、めちゃくちゃ塗り切りやすいかと言われるとそうでもない。そのうえ、デスの危険性が高くてリスクを回避しきれない。
ということで、壁上もあんまりいいポジションではないんですよね。かといって他にも塗れるポジションがありません。
結論から言うと、このようなステージではキルを取った方が強いです。
特に今作のヴァリアブルローラーは、安全に塗れる位置がないステージでは「キル狙い」で動いた方がいいですね。
キルを取るには「左の広場」を占拠するのがおすすめ
では、どうやってキルを取るのかという話です。
結論から言うと、自陣から見て「左側の広場」に行ってしまうのがいいですね。

左の広場を“自分の自陣”にしてしまうような感じで立ち回りましょう。
ここ、実はものすごく強ポジです。ヴァリアブルローラーがキルを取りやすいポジションになっているんですよね。
ここは置いてあるブロックや角に壁があるおかげで、潜伏をした時に敵側から全然見えません。かといって、敵も正面とかエリアを見たいので、右側(敵視点)をずっとクリアリングし続けるわけにはいかないですよね。


そうなんです!
仮にクリアリングされても、トラップがあるので結構簡単に塗り返せちゃうんですよね。トラップを置くと古いものから爆発して塗りが生じるので、連続してトラップを置けば無限に塗り返せてしまいます(笑)。

このように左広場は、ずっと安全にトラップを置き続けて足場を確保し続けられるし、陰に隠れて居座ることができる場所です。ここにもし敵が近付いてきたら、段下からバシャンっと攻撃すればOKです。

そもそもヴァリアブルローラーは下から上への攻撃が得意なので、上から近づいてきた敵に対してはこちらの方がずっと強いんです。追い詰められても逆にキルを取り返せるぐらい強いですね。
敵が立つ左側の壁下に潜伏するムーブも強い
敵が立ちたがる壁の真下がおすすめです!
まず左側の広場に居座っておいて、チャンスがあれば敵陣の壁の真下まで出て行きたいですね。

この壁の真下は、敵視点だとすごく見えづらい位置です。仮に壁上に立たれても気付きにくいし、気付いたとしても長射程ブキは真下をクリアリングしづらいんです。
さらに、奥にいる敵からしても壁の真下は見えにくい位置です。もしキルを取ろうと思ったら、敵は相当前に顔を出さないといけなくなります。ただ、顔を前に出して横を向いていたら他の敵に狙われて危ないので、そんなことをする敵は少ないですよね。


そうなると、こちらとしては非常に入り込みやすいわけです。
また壁下のこの位置は、状況を把握しやすい利点もありますね。
たとえば自陣から見て右側にある広場(マップ右)は、左広場に比べて一段低くなっています。ヴァリアブルローラーの場合、右側広場で戦っても弱くはないんですが、壁が邪魔になって状況が把握しづらいんですよね。
一方、左側は視界が開けていて、常に味方や敵の状況が見通しやすくなっています。左の広場はもちろん、ステップを登って壁の真下に出れば、敵陣から出てくる敵も見やすいですよね。


壁の真下は安全も確保しやすいので、潜伏しつつ出待ちキルも狙いやすいです。そしてワンチャンス、敵陣高台に入り込んで、アプローチしに行けます。


・1段階目……左側広場の敵から死角になる場所へ潜伏し、キルを取る
・2段階目……もう1段上の「壁真下」まで行き、出待ちキルを狙う
このように、自陣から見て左側のポジションで2段構えのキルムーブをするのが、ものすごく強いです。
左に陣取っておけば、うかつに壁上へ立ってくれた敵とか、正面高台にいる敵を下から攻撃してキルを取ることもできます。潜伏している間に、トラップも仕掛けておきましょう。
あと、敵高台の下の通路は、ヴァリアブルローラーにとってすごくキルが取りやすい位置です。
敵の短射程ブキがエリアで戦っているとき、左に流れてくることも多いですよね。左に潜伏しておけば、逃げてきた敵をいきなりバシャっとキルすることもできます。
敵陣高台にいる敵も下から攻撃しやすいですね。


左側で前圧をかけ、敵が使える場所を減らす
このように、左側のゾーンはヴァリアブルローラーにとって非常にキルが取りやすい場所になっています。
左側の下と上でキルを狙って、基本的には塗り合わない立ち回りを意識しましょう。
もちろんたまには塗ります。ただ、それは「今塗った方がいいかな」っていう時だけです。
左側で圧をかけてしまえば、敵はエリア内に立ちづらくなるし、左奥(マップでいうところの右広場)まで逃げてもエリアは塗れないですよね。
しかも、敵が引き返そうとしてもヴァリアブルローラーが左にずっと居座っていたら、自陣の高台には戻れないですよね。
つまり、自分が左側に居座ることで、敵に「自陣の高台」「右側広場」の2ヵ所しか使わせないようにできるんです。
そのとおりです。しかもこの2ヵ所はどちらもエリアに関与しづらい位置なので、結果的にこちらのラインが上がります。そうなればチーム全体が前に行けて、エリアが勝手に取れちゃいます。
こういった「キルを取りつつ前圧をかける」という考え方でエリアを取るのも、ヴァリアブルローラーにはすごく大事なことです。
そうです。こういう塗りが安全に作りにくいステージでは、「前圧」をかけてラインを上げて、エリアを取り切る戦法がおすすめですね。
・海女美術大学は安全にエリア塗りができる場所がない
・ステージ左側を拠点に、キルを狙うムーブがおすすめ!
・敵の壁下で潜伏⇒出待ちキルを狙う
・左側から前圧をかけ、敵が立てる場所を制限すると強い
抑えでお勧めの立ち回りは?
抑えのときも、左側に居座るのが強いです。つまり均衡状態と同じムーブでいいですね。
ワンチャンス狙えそうな場合は、敵陣に入って高台下まで行っても強いです。敵がデスしたばかりとかで敵陣に居なさそう、出られそうだなと思ったら、画像の位置まで行きましょう。
ここなら、復帰してきた敵を下からキルできますね。


ただここは、敵に居場所がバレた時にだいたい死んじゃいます。しかも逃げるときはスロープを歩いて戻らなきゃいけないので、結構危険です。「ワンチャン通しにいく」ような感じになりますよね。
かといって、あんまり安易にリスポーンに帰らない方がいいのも事実です。
このステージは自陣からエリアが近いので、一人がリスポーンに帰っただけで、かんたんにエリアを取られてしまうんですね。なので、できるだけ生存しつつ、前で圧力をかけ続けるほうが抑えとしては強いです。
そうなんです。結局、味方が一緒に前へ詰めてくれている場合を除いて、ヴァリアブルローラーが敵陣の抑えポジションに入るのはリスキーかな、というのが僕の結論です。
そうなると、結局「ステージの左側」が強いんですよね。自分たちの戦略拠点にしてしまって、試合を通じてずっと左側を機能停止させるようなイメージです。


ステージの左側を機能停止させて、敵に使わせないようにする。
そうすれば、海女美術大学全体の“敵が使える拠点”が一気に減るんですよね。
まとめると海女美術大学のガチエリアの抑えでは、「左の戦略拠点を潰し続けるだけ」って
いう感じですね。正直、均衡時とやることは変わりません。
ただ一つ違うことがあるとしたら、ミサイルの使い方ですね。ミサイルを溜めて左側でキルを取った後、右向きに吐くような感じです。

ミサイルを吐くのは、敵がリスクを取ろうとして、高台から降りた瞬間が一番いいですね。
降りた瞬間に左からミサイルを吐けば、敵はもう後ろに下がれなくなります。そのジリ貧状態の敵を横から一気に詰めて、バシャンとキルを取る。

余裕があったら右にいる味方を助けに行くのも全然ありだとは思いますが、あまり右まで行くと左の重要な“拠点”が抑えきれなくなってしまいます。
「圧倒的に人数有利で左を留守にしても大丈夫!」というとき以外は、もうずっと左に居座っていていいです。
・抑えも均衡時と同じく「ステージ左側」で立ち回るのが強い
・敵陣まで入り込むとデスのリスクが高くなる
・左で出待ちキル狙い&前圧をかける
・ミサイルはステージ右側、敵が高台から降りてくる瞬間を狙って撃つ!
・基本的には左から敵の“打開拠点”を潰す動きを意識!
打開でお勧めの立ち回りは?
打開するときもですね実は同じです!シンプルに、左側から行きます。
海女美術大学は、実はミサイルがそんなに強くないステージなんです。横幅がすごく広いステージなので、正面からミサイルを吐いても4人全部に入ることがほぼありません。

これは「塗り合わないでキルを取る」というムーブをおすすめしている理由のひとつでもあります。
そうなんです。
このステージは塗り合って最後ミサイルを吐きたいとき、敵が左右に分かれてしまっていることが多くて。そうすると、左右のどちらかにしか入れられなくなって「ミサイルをどっち向きに吐くねん」という感じになってしまうんですよね。
このステージ特徴を理解したうえでどうするかというと、リスポーンから左の細い通路でミサイルを吐きます。この高台下に潜伏している敵がいるかもしれないので、ミサイルを起動したら下を向いて敵がいないか確認しておくと安心ですね。


下に誰もいないと分かったら、横からミサイルを吐きます。横からなら3~4人ぐらい入れられます。
ミサイルを入れたら、抑えようとして自陣側に詰めている敵が左まで下がってきます。それを左側で待ち構えておいて、逃げてくる敵の後ろからキルを取る……という感じです。

もしキルが取れなくても、左側から縦振りで圧力をかければOKです。こうやって圧力をかけると、敵の足場を大きく奪えます。

右にいる敵は追いかけません。左側でずっと待ち構えておきます。同時に左側から縦振りすれば、エリアを半分くらい塗れるので、カウントをいったんストップできます。
こうして自分が左側からエリアを管理しつつ、左側でせき止めておけば、味方が右側から敵を押し上げてくれてくれるので、挟み込んで倒せますよね。

塗り合いではなく、キルで人数有利を作ってからラインを上げて、ガチエリアを取り切る。
これで打開完了です。

このように海女美術大学では、均衡時・抑え・打開の全てで「左側でキルが取れるか」が重要です。
ヴァリアブルローラー使いは意識して立ち回りましょう!
・打開も左側で立ち回るのが強い!
・打開のミサイルは自陣の左高台から右に向けて入れる
・ミサイルを入れたら、左へ流れてくる敵をキル
・エリアを塗ってカウント進行をストップ
・右から復帰してきた味方と自分で敵を挟み撃ちにする
他のステージの立ち回り解説もよろしくお願いします
はい、こちらこそありがとうございました!
他にも、全ステージのガチエリアでのヴァリアブルローラーの強い立ち位置やスペシャルの使い方などについて、解説記事と動画を出していっています。
下記の一覧から各ステージ別の研究記事も是非ご覧ください!
<ガチエリア×ユノハナ大渓谷>ヴァリアブルローラーの立ち回り解説
<ガチエリア×ゴンズイ地区>ヴァリアブルローラーの立ち回り解説
<ガチエリア×ヤガラ市場>ヴァリアブルローラーの立ち回り解説
<ガチエリア×マテガイ放水路>ヴァリアブルローラーの立ち回り解説
<ガチエリア×ナメロウ金属>ヴァリアブルローラーの立ち回り解説
<ガチエリア×マサバ海峡大橋>ヴァリアブルローラーの立ち回り解説
<ガチエリア×キンメダイ美術館>ヴァリアブルローラーの立ち回り解説
<ガチエリア×マヒマヒリゾート&スパ>ヴァリアブルローラーの立ち回り解説
<ガチエリア×海女美術大学>ヴァリアブルローラーの立ち回り解説
<ガチエリア×チョウザメ造船>ヴァリアブルローラーの立ち回り解説